神々と世界の狭間で
「あ、所長。携帯どこかに落とされました?さっき電話したら若い男の人が出たので、できれば届けて欲しいと言っておきましたけど。」
「所長、忙しくて研究所から出れることなんか滅多にないですし。」
「それでは」と言いレイラは退室した。
…携帯?
…携帯は鞄に入れてきたはずだが…。
古めかしい鞄を開け、中を探る。
が、携帯は見当たらない。
置き忘れてくるとしたら家しか考えられない。
そこで電話に出た若い男……綾君か。
あの子ならここに来るだろう。
どう説明しようか。
ビー。
夜間の来客を報せるベルが鳴る。
綾君とレイラを今、会わせるのは好ましくない。
スッと椅子から立ち上がり、早足で応対に向かった。
「所長、忙しくて研究所から出れることなんか滅多にないですし。」
「それでは」と言いレイラは退室した。
…携帯?
…携帯は鞄に入れてきたはずだが…。
古めかしい鞄を開け、中を探る。
が、携帯は見当たらない。
置き忘れてくるとしたら家しか考えられない。
そこで電話に出た若い男……綾君か。
あの子ならここに来るだろう。
どう説明しようか。
ビー。
夜間の来客を報せるベルが鳴る。
綾君とレイラを今、会わせるのは好ましくない。
スッと椅子から立ち上がり、早足で応対に向かった。