神々と世界の狭間で
「でも………。」

「でもこの子は…このまま、私と二人生きていくことはできません。」

愛君はそう言って一滴の涙を流した。

その時、涙が誰のために世界に生まれたものあったのか私にはわからなかった。




それから数ヵ月後、愛君は屋上からの転落死という形で生涯を閉じる。

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