神々と世界の狭間で
先生は、無茶苦茶なことを言う。

俺がレラを忘れて生きていけるはずがない。

まして、レラを死なせることなんか…。

「レラは死なせない。」

俺の口からはその思いだけが発せられた。

わかっていた。もしかしたらレラなんて存在自体、最初から無かったのなもしれない。

ただ、記憶の通りに生きてきただけかもしれない。

だけど、俺は…。

何もせずにレラを失いたくなかった。
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