神々と世界の狭間で
病院…レラが倒れて、退院した時のことだろう。

あの時からレラは自分のことをアイラと名乗り始めた。

「気のせいじゃないですか?」

アイラがあの時の事を覚えてなくて助かった。覚えてたら話がこじれる。

「そう?」とアイラは軽く首を捻る。

「あ、アレはなんですか?」

俺は部屋の奥にある棺ほどの大きさの機械を指差し、ズカズカと入り込んでいく。

純白の棺ほどの大きさの機械。中央辺りには中が覗けるようにか小窓がついている。

ソレが何かは知っている。レラが生まれた機械だ。

話がはぐらかせれば何でも良かった。

「ん?それは細胞を培養する機械よ。臓器の培養とかの研究もしてるから。」

「今も何か入ってるんですか?」

俺はそう言って機械の中央辺りについている小窓を覗き込んだ。

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