神々と世界の狭間で
アレか…。

右側の壁に埋め込まれている1m程の白いモニターが目に入った。

電源は…入っていない。

モニターの下の方にはスイッチがついている。

「あのモニター、この機械の中がみえるんですよね?」

俺はそう言いながらモニターに近づく。

あと2、3歩でモニターに手が届く。

「駄目っ。」

アイラが俺の肩に手をかける。

俺はそれを無視して歩を進める。

…この反応、やはり何かが有るのだろう。

もうモニターは目の前だ。

「やめなさいっ。」

もう一度アイラの声が響く。

俺はモニターのスイッチに手を伸ばした。

カチっ、スイッチを押すと指先に反発してくる感触がある。

ウ″ン 。

小さな起動音と共にモニターが映像を映し出し始める。
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