神々と世界の狭間で
「あぁぁぁ…。」

アイラの声にならない悲鳴が背中越しに響き渡る。

俺は機械の中から針を引き抜いた。

俺には見えない。そこには一本の細い針が有るだけだ。

今でもアイラには見えているのだろうか。小さな胎児の姿が…。


バタッ。


俺が振り向くとアイラは、レイラと呼ばれたアイラのクローンは純白の床の上に横たわっていた。

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