神々と世界の狭間で
リビングはダイニングキッチンになっている。

木造二階建ての古い家に、もともとそんな設備があるわけないが、何度か局所的に行われたリフォームによってこの家には所々に真新しめの設備がついている。

ポイッとカバンを投げ捨てると大きな冷蔵庫の前に立つ。

フーっと息を吐き、冷蔵庫の中に今晩を乗りきれる位の食材が有ることを祈る。

「どれだけ外に出たくないのよ。」

後方からレラの呆れた様な声が聞こえる。

が、涼しい室内に入ったら暫くは外には出たくない。

グゥァバ。独特の開閉音と共に冷蔵庫が開かれる。

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