神々と世界の狭間で
そんなに悲観することない、そう言ってやりたかった。

そう言ってやれば良かった。

でも、下手な言葉をかけて「あなたには分からない」とレラに拒否されるのが怖かった。

レラと俺は違う。

そう認識するのが怖かった。


そんなこと気にせず、飛び込んでいけば良かった。



レラが消える七日前のことだった。

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