神々と世界の狭間で
南無…。

真ん中で仕切られた左側、そこが俺のスペース。

玉ねぎ二個、じゃがいも三個、ピーマン二個、人参一本、エリンギ一パック、鶏肉約400g、卵五個。

…なんとかイケるかな?

「どうなの?大丈夫そう?」

部屋のクーラーの電源を入れながらレラがこっちを見ている。

「なんとかする。」

バゥァタ。冷蔵庫を閉じる。

「ちゃんと時間に間に合わせてよ。」

涼みたいが、残念ながらも監視が厳しいようだ。

…下ごしらえだけでも済ましちまうかな。

冷蔵庫を開け、鶏肉を取り出す。

鶏肉は胸の一枚肉、それを一口大に切り、醤油、豆板醤、酒、砂糖を入れたボールに突っ込む。

次にピーマンと人参、エリンギを千切りにする。

正直な話、料理は同年代の学生には負けない気がする。少なくともレラよりは上手いと思う。

まぁ、ぶっちゃけレラが料理下手なだけだけれども。
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