神々と世界の狭間で

目線を戻すとすぐ前にそっくりな女の子二人組が手を繋いで立っている。

「こんにちわ。」

少し屈んで目線を合わせて、ニッコリ微笑む。

「お姉ちゃん。オリジナル？」

「え？」

…オリジナルってどういうこと？

「私達はね。クローンなんだよ。おんなじオリジナルから生まれたの。」

ね～。と二人の少女は見つめあって微笑む。

「ここの生徒達は自分がクローンだということは解ってます。」

杉本さんが耳元で囁いている。

「オリジナルはクローンではない人のことです。」

ここの子達は自分がクローンだと知ってる。

その事が重要だ。

まだ、小さいからだろうか。そのことが当たり前なのか。この子達は、自分達はクローンだと平然と言った。