俺様王子と甘い同棲
「‥てか、そろそろお昼休み終わっちゃうんじゃない?」
彩夏に言われ、私は時計を見た。
「や‥ヤバい!!」
聖マリオンでは、授業の始まる5分前に着席しなきゃイケナイ。
今は、7分前。
「次、なんだっけ?」
「生物!!」
― うわ‥。
生物の先生は、遅刻にとにかく厳しい。
私たちは、急いで教科書を持って教室を飛び出した。
本当は、廊下を走っちゃイケナイけど。
今回ぐらいは見逃してください‥‥。
私は、先生に遭遇しないことを祈った。