俺様王子と甘い同棲
ようやく解放された私たちは、急いで理科室に向かった。
もう既に、かなり遅刻している。
扉の前で、大きく深呼吸してみる。
「‥遅れました‥。」
私は、小さくそういいながら入った。
彩夏も後から入ってくる。
「‥遅い!!10分の遅刻ですよ、三ノ宮さん、三鷹さん。」
今西先生は、じろりとこっちを見た。
私たちはすくみあがってしまう。
「す、すいません‥。」
「三鷹さんはともかく。高橋さん。あなた、中2になってから何回めですか?まだ5月なのに。聖マリオン学院の生徒としてしっかりなさい。反省文を明日の朝までに提出すること。」
― うっそぉ‥。