もう1人のボク
「…コレ、同じ人が繰り返しているんですか?」

「ああ、だけど繰り返すヤツを捕まえてても、また別のヤツが暴れだす」

「そうして同じなのは、人数だけ。暴れる理由はバラバラだけど、人数だけは毎回ピッタリ同じなの」

…確かに、記事を読むと数は合っているようだ。

「…コレが月夜と関係があると考えられているんですか?」

「まあ…そうだな」

「ええ、そうね…」

2人とも歯切れ悪く答える。

僕は少し考え、目を伏せ、ファイルを閉じた。

「―この事件、月夜には関係ありません」

そう断言した。

「…それは確かかね?」

「ええ、絶対です」

僕は門馬さんの目を真っ直ぐに見つめた。
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