St. Valentine's Dayの奇跡



「じゃ、来週、舞んちで」

買い物を終えたあたしは、駅で舞と別れ家路についた。



時間を見ると、六時。

そろそろ、忍がジョギングから戻る時間だ。

別に、あたしは、忍のストーカーやってるわけじゃない。

けど、家がたまたま隣りで、あたしの部屋の斜め向かいが忍の部屋なんだもの。

忍が何時寝て、何時起きて、何時出かけていくのか、知りたくなくても分かっちゃう。


案の定、家に入ろうとしたとこで、向こうから走ってくる忍と目が合った。
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