天国のポスト
男は少し黄ばんだ空の大きな袋の口を固くしめ、肩にかけた。
最後にポストをひとなでして、背を向け歩きだした。
そこにバイクはない。
自転車もない。
男はただ歩く。
途中口笛を吹きだした。メロディが風に乗って、空へと舞っていく。
最後にポストをひとなでして、背を向け歩きだした。
そこにバイクはない。
自転車もない。
男はただ歩く。
途中口笛を吹きだした。メロディが風に乗って、空へと舞っていく。