天国のポスト
「加奈ちゃんッ!!恵子ちゃんに声言ってくれたー?」
「…店長」
「何よ加奈ちゃん、真面目な顔して」
「私ってー、無力なんですかね…」
「……は?」
加奈はカウンターの椅子に座って肘をつき、大きなため息をもらした。
店長はわけが分からない、と言いたげな顔で加奈の説明を待っている。
「だってー、こんなに近くにいても、元気になってくれないし」
あ、と店長は目を一瞬大きくして、恵子ちゃんね、と言うと、加奈は力なくコクンと頷いた。
「はぁー…私もなーんか元気なくなっちゃいます。なんかモヤモヤしててー……」
「あら、十分元気じゃない」
「表向きはですよー。これでも頭の中はいつも悩んで悩んでパンク寸前なんですからー」
加奈は頭を抱えながら、ブツブツ何かを言っていた。
「もぉそんな顔して接客なんてやめてちょーだいよ!!お客さん逃げちゃうんだからッ!!」
大丈夫ですよー、とベーッと舌を出して、店長に言い返す加奈は、小学生のように幼く見える。
実際にこの店で一番年下で16の加奈は、童顔のせいもあるが、少しでも子供ッポイ仕草をすると、ランドセルを持っててもおかしくないくらいに見えてしまう。
本人はそれを1番気にしてるみたいだけど……
「…店長」
「何よ加奈ちゃん、真面目な顔して」
「私ってー、無力なんですかね…」
「……は?」
加奈はカウンターの椅子に座って肘をつき、大きなため息をもらした。
店長はわけが分からない、と言いたげな顔で加奈の説明を待っている。
「だってー、こんなに近くにいても、元気になってくれないし」
あ、と店長は目を一瞬大きくして、恵子ちゃんね、と言うと、加奈は力なくコクンと頷いた。
「はぁー…私もなーんか元気なくなっちゃいます。なんかモヤモヤしててー……」
「あら、十分元気じゃない」
「表向きはですよー。これでも頭の中はいつも悩んで悩んでパンク寸前なんですからー」
加奈は頭を抱えながら、ブツブツ何かを言っていた。
「もぉそんな顔して接客なんてやめてちょーだいよ!!お客さん逃げちゃうんだからッ!!」
大丈夫ですよー、とベーッと舌を出して、店長に言い返す加奈は、小学生のように幼く見える。
実際にこの店で一番年下で16の加奈は、童顔のせいもあるが、少しでも子供ッポイ仕草をすると、ランドセルを持っててもおかしくないくらいに見えてしまう。
本人はそれを1番気にしてるみたいだけど……