恋愛マニュアル



どれくらい寝たんだろう…


まだかすかに眠たいのを我慢しながらうっすらと目を開けてみる。


辺りは真っ暗。



「へ!?今何時!?」




昼過ぎに布団に入ったのだから相当の時間が経っているはず。




「7時。寝すぎだろ。」



「……え?」




今、声が聴こえたような…?


暗闇の中キョロキョロと辺りを見回してみても、まだ暗闇に慣れないあたしの目は当然ながら何も見えない。




「ばーか。」



そんな声が聴こえたと思ったら、突然ベッドに何かが乗っかたかのような重みが。



「昨日といい今日といい、どんだけ俺を待たせれば気が済むわけ?」




だんだんと暗闇に目が慣れたと思えばわずか30cm先に宮村浩太の顔。




「…ち、近い。」



「ん?俺が誰だかわかった?」



とっさに顔を反らせばさらに顔を近づけられて当然のことながらあたしの顔は赤面状態。



部屋が暗いおかげで、宮村浩太にはばれなくてすみそう…



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