恋愛マニュアル



不思議なくらい、先生がすごい人に見えてしまって、少しだけ魅力的に見えたよ。



「つか、いつからタメ口になったんだ、この口は~!」



「いはいーへんへええ。」



ほっぺたをキュッと摘まれて上手く話せないあたし。


そんなあたしの顔を見て噴出したのは先生。



自分でこの顔にしたくせにー!



「てか、女の子の顔見て笑うなんて失礼すぎだよ!」



「…女?どこに?」



「ちょっとー!!」



そんなこんなでなんだかんだ、楽しく過ごした2時間はあっという間で自分でもびっくりするくらいだった。



そして、発見したことが一つ。



きっと先生は頭がものすごく良い。



学歴とかよくわかんないけど、話す言葉の一つ一つ、説明の仕方、全てがすごくわかりやすいというかなんというか。



とにかく、絶対頭良いと思うんだ。



未だに先生の名前しか聞いてないあたしだけど…



次会うときは何か教えてもらおう。





そう思いながら眠りについた。



もっと先生のこと知りたい…



心からそう思ってることにあたしはまだ気づいてない…




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