ストリートチルドレン
なんで
「もーいーかい?」
ニホンのおじさんの声がした
「・・・コンニチハ」
ガヨンが静かに挨拶した
ルジと私はお辞儀をした
「ん?泣いてたよね??」
ニホンのおじさんは私たちに通じない言葉で話す
「あはは~、わかんないよね~。バカには通じないもんなぁ~」
ニホンのおじさんは笑いながら言った
私たちは何を言っていたのかわからなかった
「ヤロウ?」
「「「!!」」」
私たちは驚いた
おじさんから遊びを誘われるのは初めてだった
「じゃあ、競争!俺のところまで走っておいで」
おじさんはジェスチャーしながら言った
そういう遊びか
私たちは本気になって走った
1位はルジだった
「ルジ!オメデトウ!」
ニホンのおじさんは言った
ルジは嬉しそうな顔をした
・・・いいなぁ
その後、おじさんはジェスチャーで、食べ物を表した
そのあと、指で「1」を表し、
たくさん、を表した
1位は、食べ物、たくさん
「やったぁ♪」
ルジ・・・
いいなぁ
ずるいなぁ
そして、ルジはおじさんと一緒に大きな箱に入った
大きな箱はすごいはやさで動き、どこかに行ってしまった