暁の王は翡翠の姫に永遠の愛を紡ぐ
❀2想❀星祭りの夜に
声がする。怒っているような、呆れたような。
自分を呼ぶ者なんているはずない。いるはずないのだが……いや、いた。自分でもまだよくわかってない、暁の中の少年ーー今だ名前も知らないが。
“ちょっといつまで寝てんの?!リオンと別れてからもう三日もここにいるじゃないっ”
……俺は別に、どこにも行きたくない
“反抗期めんどくさいな!ってか、そんなに行きたかったなら追えばいいよね?!”
……いやだ
リオンと別れてからこれの繰り返しだ。自分が悪いのはわかってる、でもまだーー追う勇気なんてない。
香草の寝床は心地いいし、ここで、蝶を眺めたりリオンから貰った本を読んだりしている。
もうここから出ていかなくてもいいような気さえしている。
自分を呼ぶ者なんているはずない。いるはずないのだが……いや、いた。自分でもまだよくわかってない、暁の中の少年ーー今だ名前も知らないが。
“ちょっといつまで寝てんの?!リオンと別れてからもう三日もここにいるじゃないっ”
……俺は別に、どこにも行きたくない
“反抗期めんどくさいな!ってか、そんなに行きたかったなら追えばいいよね?!”
……いやだ
リオンと別れてからこれの繰り返しだ。自分が悪いのはわかってる、でもまだーー追う勇気なんてない。
香草の寝床は心地いいし、ここで、蝶を眺めたりリオンから貰った本を読んだりしている。
もうここから出ていかなくてもいいような気さえしている。