暁の王は翡翠の姫に永遠の愛を紡ぐ
❀1想❀孤独な夜明け
 身体が鉛のように重い。


 思うように動かない。いや、動けない。


 薄っすらと重たい目蓋を持ち上げ、天を仰ぎ見る。


 深い瑠璃色の空に瞬く星。手を伸ばせば届きそうな、――でも。その手が、決して届かないことを知っている。




 このまま朽ち果てていけたなら。

 深い深い水底へ沈んでいけたなら。



 どんなにいいか。


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