【短】最高の一日



「…そんなことより、何があったんだ。
 目が真っ赤だぞ。」

私よりずっと背の高い相楽が、
私の隣にそっと腰掛けた。

そして、心配そうに顔を覗き込んでくる。


「ちょ、あんまり見ないでよ!」

私は突然のことに驚いて、
勢いよく立ち上がった。


また大声を出してしまったけど、
そんなことはどうでも良い。


まさか、相楽にこんな顔を
見られちゃうなんて……




完璧に、予想外だった。




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