芸能人×一般人=??


そう。


いわゆる“追っかけ”が……


それを悟ってか恋花ちゃんはこう俺に言った。


「ねぇ、お兄ちゃん。歩いてくれないと目的地分からないんだけど!!」


と。


「あぁ…わりぃ……」


そう言って歩いて行った。


「どうしてあんなこと?」


聞かずにはいられなかった。


「あの人達……追っかけだから…」


ポツリと恋花ちゃんが言った。


「知ってたんだ…」


「まぁ、これでも和泉君のファンだから。知ってるよ。」


そうだ。


恋花ちゃんは仮にも“一般人”なんだ……


「そっか。じゃあ行こっ!」


そう言ってまた歩きだした。


ついた先はアクセサリーショップ。


「キラキラだぁ♪」


恋花ちゃんがはしゃいでいる間に俺はある物を持ってレジへと向かった…




< 53 / 247 >

この作品をシェア

pagetop