雨のち晴れ

お姉ちゃん

中学校にも慣れ始めた頃―。

日曜日、いつもの様に母と出かけた。

この日は姉達と会う。

待ち合わせの駅で
姉達が来るのを待ってた。
家族なのに緊張しながら待ってた。

携帯がなり
<着いたよ>
ってメールがきた。

携帯を片手に
そっと顔をあげて車から外を見た。

手を振る懐かしい姿があった。

1年ぶりかな―。

久しぶりに逢った姉達の姿は大人びていたけど
昔と変わらない笑顔があった。
ずっとこの笑い声が

聞きたかった―。

父親はいないけれど

バラバラになった家族が

やっと1つになった気がした。

引っ越してきて

本当によかった―。
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