雨のち晴れ
次かかってくる電話を待ちながら友達はあの番号の事を話してくれた。

「実はあたし援助してるんだぁ」

援助してあげるじゃなくてしてもらってるって意味で援助って言葉を使ってた。
援交って言葉はもう古いみたい。

サラっと言う友達が、少し不安げな目をしてる事に気付いてた。

「そうなんだ〜。だから慣れてたんだね〜」

軽蔑されると思ってたんだろう。
明るく返したあたしを見てホっとしてる友達がいた。
軽蔑なんかしてない。

でも…不安だった。

想像も出来ない様な何かが友達を傷つけるんぢゃないかって。

この時までは―。
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