雨のち晴れ
友達の衝撃的な話を聞いた後―。

また電話が鳴った。

さっきの親父の時みたいに慣れた感じで返事をしてた。
電話を切ると

「ちょっと行ってくる」

そう言って立ち上がり、お尻についた砂をはらった。

「ホントに会うの?」

「大丈夫?」

援助なんて経験した事のないあたし達は不安だった。
「大丈夫。また明日学校でねっ!」

明るく振る舞う友達はどこかイキイキとしてたんだ。
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