雨のち晴れ

気持ち

初めて本気で人を好きになった気がしたんだ。

会う日はいつも浮かれてた。
でもそれは恋愛感情の<好き>ぢゃなくて<愛>だったんだ―。


この日もいつもの様にホテルで話してた。

携帯の待ち受けに設定されたその写真は幸せそうに笑っていた。

好きな人にそっくりな子供の写真。

優しく見つめ、嬉しそうに話してる姿を見て気付いちゃったんだ。

そうなんだ。

この感情は<恋>ぢゃなくて
<愛情>なんだ。

家族に対する愛情

温かくて強いその腕に

守られたいんだ。

あたしはこの人に

愛されたいんだ―。
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