雨のち晴れ
姉達は夜遊びが
祖父にバレ、
お仕置きとして
暴力を振るわれた。

その後ろ姿は
あの時の父の後ろ姿に
似ていた―。

震えが止まらず
また何もする事が出来なかった。

母の時の様に。

ごめんね―。


その日。
姉は事情を説明し母方の祖父の家に行く事になった。

「支度して」

姉のたった一言が嬉しかった。
一緒に連れていってもらえる。
これで幸せになれるはず。

この時はそう信じていた―。
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