野獣、時々、王子様。



王子様スマイルは?
なかったら怪しまれるよ?


「こ、これ、差し入れです!」


「俺に?」


「はい。美味しいメロンパンです」



ピクッ


雄大のまゆげが一瞬上がったのがわかった。



「……ありがとう。紅茶と頂くよ」


「はい!じゃ、じゃあ失礼します」



みゆきは顔を真っ赤にさせて部屋から出て行った。


私、きっと、この人に殺されるね。
うん、絶対そうだ。
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