野獣、時々、王子様。
「雄大に言いつけてやるんだから!!」
「なにをだよ」
「大杉がまた無断で会長室に入り込んで、私をいじめた!って」
「ふん。あいつがそんなことで俺を怒ると思うか?」
大杉が余裕な笑いを見せたと同時に私の頭の上に重みが。
「へっ?」
「俺のいない間に、いろいろと好き勝手やってくれたね」
さっきまで、いなかった雄大が王子様口調で話す。
「ゆ、雄大!!」
「お、お前、来たのか?」
来ちゃ悪い?という顔をして椅子に座る。