野獣、時々、王子様。



「ね、ねぇ大杉」


「あ?」


「今日の雄大、おかしくない?」


「んー言われてみれば」


「だよね。なにがあったのか聞いてきてよ」


「は?俺、今から用事」


なんで、そんなときに用事を入れる?


「お願い!それだけ聞いて帰ってくれていいから」


「はい、無理。じゃあな」



ちょ、ちょっと!!

大杉は足早に会長室を後にした。
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