野獣、時々、王子様。



それにしても長い電話。

かれこれ三十分は話してると思う。


別にケンカをしてるわけでもなく
長谷川は「うん」と頷いてるだけ。


どんな話、してんだ?


俺、暇なんだけど。
すっげー暇。


風呂でも入ろう。



俺は音を立てないように風呂場へ向かった。
< 79 / 214 >

この作品をシェア

pagetop