野獣、時々、王子様。



しばらくの沈黙。

……なんで?
この沈黙はなに?


なんのためにここにいるの?


怖さというよりも疑問で頭の中はいっぱいだった。



「お前って雄大とヤッたの?」

ようやく口を開いたと思えば……。



「ヤッてません」


「付き合ってるのに?」


「…付き合ってないですから」


「まじで?」



なんで付き合ってる前提で話が進んでるのよ。
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