LOST


「ぁ…ぁりがとぅ…」


彼女は今にも
消えちゃいそうな声で
お礼を言った。


「あのさ、私あなたの名前知らないんだ。私の名前は沖 未来、未来ッて呼んでいいから。そっちの名前は?」


「は…濱崎 光。」

「はまさきひかるかぁ~。私もひかるって呼んでいい?」

光は小さく
コクッと頷いた。







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