雪姫炎上
狭山 椿
シャワー室は、市役所に隣接する市営スポーツセンターにある。
烈は、5つほどあるシャワーブースの一つに入り、無心で体を洗っていた。
どんなに重要な役目だと静に諭された所で、所詮はアルバイト。こんなぬるい仕事をしている間に同期は、撮影現場で経験を積んでいく。焦りばかりが募る頭を、烈はガシガシと洗った。
「烈!いるか!?」
「静!?」
男子シャワー室に、遠慮も躊躇もなくずかずかと入り込んできたのは、静だった。烈は驚いて、タオルを腰に巻いた。
「お前…!そこまで女を捨てる事はないだろ!?」
「うるさい!そんな事を言っている場合ではない!」
静はブースの扉を開けて、濡れたままの烈を引っ張り出した。
「なんだよ!」
「姫様が、着ぐるみを所望だ。さっさと控え室に戻って、着ぐるみを着ろ!」
「はあ!?」
「急げ!もうすぐ到着するぞ!」
烈は、5つほどあるシャワーブースの一つに入り、無心で体を洗っていた。
どんなに重要な役目だと静に諭された所で、所詮はアルバイト。こんなぬるい仕事をしている間に同期は、撮影現場で経験を積んでいく。焦りばかりが募る頭を、烈はガシガシと洗った。
「烈!いるか!?」
「静!?」
男子シャワー室に、遠慮も躊躇もなくずかずかと入り込んできたのは、静だった。烈は驚いて、タオルを腰に巻いた。
「お前…!そこまで女を捨てる事はないだろ!?」
「うるさい!そんな事を言っている場合ではない!」
静はブースの扉を開けて、濡れたままの烈を引っ張り出した。
「なんだよ!」
「姫様が、着ぐるみを所望だ。さっさと控え室に戻って、着ぐるみを着ろ!」
「はあ!?」
「急げ!もうすぐ到着するぞ!」