one's ~いつかの空へ~
雨で濡れた肩を気にする素振りが先生を心配させたのか、『大丈夫だよ』と小声で言ってくれたのを覚えている。






何となく…嬉しかった。







そして先生の後に付いて、僕は教室に足を踏み入れた。









多少ざわめきがあった教室内に、静かな空気が流れた。







そしてお約束のように興味津々とクラスメート達は僕に注目した。






『はい、みんなおはよう』






担任の高野先生が元気に挨拶すると、クラスメート達も元気に挨拶を返した。



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