新春対談
田辺 「本ならば出版社が広告を打ったり、本屋さんで独自に売り込んでくれたりと、販促ができる。しかし、野いちごでは難しいですよね」

万里 「そうなんです。僕はもともと別の小さなサイトで活動していました。サイト規模が小さいので、以外と簡単に目立つことができたんです。しかし、そこで知り合った作家さんが、野いちごにも作品を掲載していることがわかった。こんなに大きな規模のサイトに自分の作品を掲載したら、恐らくシビアに自分を評価できるんじゃないかって、要は井の中の蛙が無鉄砲に大海に漕ぎ出しちゃった」

美月 「そしたら右も左もわからなくなっちゃったわけですね」

万里 「そう、羅針盤も付いてないですからね(笑)」

栄三 「飛び出した所が嵐の海だったわけだ。私の場合は進むにつれて嵐が強くなったんだけど…」

万里 「それで、前出の作家さんにメールをしたんです。野いちごは規模がデカすぎて、このまま埋もれて朽ち果てそうだって」

栄三 「どんな返事が来ましたか」

万里 「その作家さんは、私の作品をとても気に入ってくれていたんです。だから沢山励ましてくれました。まるで美月さんのように」
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