歪んだ愛






なぜにそんなに立派でなくてはいけないのか、理解できないほどの立派ででかい机を前に、

いかにもな、皮張りの黒い椅子に、深ぁーく腰掛け、両肘をつく、



もうすぐ60になるであろうが、

ヨボヨボとは程遠い見た目の、

伯父さま。



彼の実年令を、私は知らない。

何故かって。
興味がないから…。





あ。
そうそう。



何だか質問されたような?
されなかったような…?






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