歪んだ愛
「今日は深夜勤務もあるので…。」
「あ、そう…。
じゃあ、また今度ね?」
嘘。
今日はこれから何にも予定はないよ。
ただね、
そぉいう気分だから。
大人な男はいいねぇ。
しつこくない。
こうなの。
はい、そうですか。
それでO.K.。
あぁ。
違うか。
その程度ってワケだよね。
きっとそうだ。
じゃなきゃ困るし。
じゃなきゃ、
いらないし―――。
「あんまり無理するんじゃないよ?」
後ろから、腰に沿って回される手。
頭上から響く、渋く甘い声。
密着する白衣。
ゆっくりと上へ移動し、
左頬を撫でる右手。
「無理。」
「頑張り屋さんだもんな。」