鋭く甘い視線の先の獲物
「あなたの家、この近くなのね」
「ああ。すぐそこだ」
「ねぇ。緊急呼出しって…事件とかじゃないわよね?」
「ああ。俺もよくわからないな。本部の人間が来てるらしい」
「随分と我が儘な人なのね」
「…だな」
彼は隊長と言っても、古くからの付き合いだから今更隊長って呼んでない。
だって、同期なんですもの。
私は彼の事を尊敬してる。
とても同い年には思えない程の精神力の持ち主で、何より…皆からとても信頼されてるのよね。