鋭く甘い視線の先の獲物


「…あなたの事だからわかってるとは思うけど…人殺しは……――」




男は急ブレーキをかけると車を端へと横付けしては私を鋭く睨む様に見つめる。




「うるせぇ女だな。またその口、塞いで欲しいのか…?」


「……何言って…」


「今度は口だけじゃぁ、済まねぇだろうがな」




ぐいっと私の前へ覆いかぶさったと思った矢先、座っていたシートを後ろへ倒された。



< 108 / 268 >

この作品をシェア

pagetop