鋭く甘い視線の先の獲物


その夜、百合が仕事帰りにお見舞いに来てくれた。


私は三日間、昏睡状態に陥り生と死をさ迷っていたらしい…。


あの夜、メールを見た百合がすぐに警察と救急へと連絡を入れてくれたらしく、そのお陰で私は助かった。


百合は私に会うなり、号泣しながら抱き着いて来て『よかった』と何度も何度も呪文の様に口にしていた。



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