鋭く甘い視線の先の獲物


「と、とにかく私、限定恋人であろうと何だろうと、あなたと恋人にはならないから」


「…勝手に言ってろ。俺が言った事は絶対だっつっただろが」


「……………」


「まあ、頑張れ」




色男は立ち上がると私の頭をぽんぽんと叩いて部屋を後にした。


どうしてこんな事になっちゃうのよー。別に私、男になんて慣れなくていいもの。


男がいなくったって、生きていけるんだから。



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