鋭く甘い視線の先の獲物
今日、私を署まで迎えに来たのも何か理由があったんじゃない…?
あの時はここまで予想出来なかったし…私、あなたを無視して途中で去って行ってしまった…。
キッチンで後片付けしている、男の後ろ姿をじっと見つめる。
なんだか…淋しそうに見えるのは、私の気のせいかな…?
「確か…私達って、恋人よね?」
「…そうだな」
「…だったら……」
私は色男の隣りへ立つと、色男の手を取りそっと優しく繋いだ。