鋭く甘い視線の先の獲物


手足が固定されてて動かない。
どうしよう…。
このままじゃ、抵抗すら出来ないまま…私…。


い…や…。
そんなの絶対に…いや…。


恐怖で手足がカタカタと震える。
声を出したくても…恐怖のあまり声が出ない…。


い……や……。
やめて…。
これ以上来ないで…。


お願いだから…やめて…。








―――ドカッ!!―――


彼が私へキスをしようとした時
バルコニーから何かを壊した様な鈍い音が大きく響いた。



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