鋭く甘い視線の先の獲物


「はぁ…ご、ごめんなさい…胸を貸してくれてありがとう」


「いや…気にするな。俺がこうしたいからしてるまでだ」




色男はソファーに座ったまま私を抱き締めながら宥める様に背中を摩る。


こんなに心地いいのは初めて。
なんだか子供の頃を思い出して、懐かしい母の温もりを思い出した…。


この色男は…根はとっても優しくて…暖かいのかもしれない。


私…何か勘違いしてた…。



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