鋭く甘い視線の先の獲物
「あなたは…本当は…優しい人なのね…今まで勘違いしていたわ」
「今頃気付いたのか。おせぇ…」
「クスクス。ええ…今頃気付いた。随分遠回りしたのね」
「…だな」
私は男の腕の中にすっぽり入り、胸に頭を凭れさせながらゆっくりと話している。
顔を上げて男の顔を見た途端…ドキッと胸の鼓動が脈打つ。
一気に熱くなる体…。
そして、獲物を引き付けて逃がさない様な視線。
私…恋してるの…かな……?