鋭く甘い視線の先の獲物
こんな事したくないけど…。
やっぱりどうしても気になるから…。
「…少しだけお邪魔します」
私は初めて恭也さんの部屋に入った…。
どんな部屋なのかと思う好奇心よりも、勝手に入った申し訳なさで心を支配される。
でも…やっぱり…さっきの電話が気になって…ここへ来たら何かわかるかもしれないから…。
整頓された机の上に、一枚のメモ用紙が丸められたまま放置されていた。
私は何度も心で謝りながら、そのメモを用紙を開いて行く…。