鋭く甘い視線の先の獲物


「…のヤロー!!」


「ぐはっ!!」




鈍い音と共に、ガシャンっと何かにぶつかる音が聞こえた。


まさか…殴り合い?!


私は迷う事なく、事務所の中へと勢いよく入ると恭也さんが片桐に跨がり何度も殴っていた。




「きょ、恭也さんっ!!」


「テメーは引っ込んでろっ!!」




止めようと恭也さんの腕を掴むと、凄い勢いで跳ね退かされる。


いつもの冷静な恭也さんじゃない…。


こんな恭也さん…初めて…。



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