鋭く甘い視線の先の獲物


そして私は恭也さんの事を伝えた。
もちろん元同居人としてではなく…一人の上司として。


恭也さんは今も一人でいる事。
そして、この前片桐へ復讐した事…全部話した。


百合は何度も何度もありがとうと、泣きながら話してる。


今から恭也さんの元へ行くと言ってから、電話が切れた。




「…これで…いいのよね…これで…いいっ…っ…ぅ…」




また涙が溢れる。
堪えても堪えても流れる涙。


私が恭也さんを愛してる証…。



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